この人の発言にいちいち驚いていたらきりがありませんが、
また、偉そうでお門違いのことを言ってくれました。
「国民が現金がなくて大変だからと10万円を給付したら
その分だけ貯金が増えました」と発言しました。

これについてもの申させていただきます。

まず1つ目、
あたかも、自分の私財から給付してあげたというようなものの言い方
ちょっとおかしくないですか。あなたからは1円ももらっていません。
私たちの税金と、将来の借金でいただいたものです。
いつもいつも、上から目線。
吉田茂が祖父だからか、鈴木善幸が義父だからか、
佐藤栄作、岸信介、安倍晋三が外戚だからか、
三笠宮親王殿下が親族だからなのか
麻生グループの御曹司のボンボンだから世間を知らないのか、
国会議員としてもう少しまともな発言はできないのでしょうか。

2つ目は、
この発言で「その分だけ」と言うことは給付を受けた方全員とは言いませんが、
大多数は貯蓄に回したと言うことでしょうか。
発言を裏付けるデータを一緒に示していないのでにわかに信用できませんが
私の周りでは結構消費に回した人の方が多いですよ。
というか、ほぼほぼ消費に回している感じですが、
私の知り合いは特殊な存在なのでしょうか。

最後に1つ、
財務大臣だからあえて言わせていただくと、
発言の中の「貯金」は「貯蓄」と表現しないと過ちです。
ご存じでしょうが、
「貯金」はゆうちょ銀行や農協などへお金を預けることで、
「預金」は銀行や信用金庫に対するものです。
通常、これらを合わせて「預貯金」と呼び、
保険や有価証券なども含めて「貯蓄」と言います。
中学3年生の教科書にきちんと表記されており、
区別しないとテストでは不正解です。
細かいですが、財務大臣ならその当たりの発言もきちんとしていただきたい。

補足として、
ニッセイ基礎研究所が2020年7月に発表した調査結果
「特別定額給付金10万円の使い道」によると、
1位は
生活費の補填で53.7%、
2位が貯蓄で26.1%となっています。
以下は3位が国内旅行(
10.1%)、4位が家電製品やAV機器の購入や買い替え(9.7%)
同率でマスクや抗菌グッズなどの衛生用品の購入や買い替え(9.7%)
6位が外食(9.0%)、7位が子どもの教育(7.0%)、8位がファッション(5.9%)
同率で家具やインテリアの購入や買い替え(5.9%)
10位が投資(4.8%)、これまた同率で医療(4.8%)
と発表されています。
麻生財務大臣の言う貯金、これを貯蓄として考え多く見積もっても
2位の貯蓄と10位の投資くらいでしょう。
複数回答可の質問だったようなので総数が100%を超えています。
つまり、消費に回さなかったお金は3割にも満たないと言うことです。
これが違うというのなら、根拠となる数値を是非見せてほしいものです。
まぁ無理でしょうけど。いつもの口から出任せでしょうから。
     *****前進塾塾長*****